『科学史ひらめき図鑑』(おすすめ本2)

こんにちは!

毎度の松浦です!

今日は日曜日ですので僕のおすすめの本をご紹介しますね!

『科学史ひらめき図鑑』

監修・杉山滋郎 著・スペースエックス ナツメ社

 

「コペルニクス的転回」という言葉があります。

新しい事実の発見などににより、物事の見方がガラッと180°変わってしまう時に使われます。

 

天動説と地動説の話がそれにあたります。

昔は地球が宇宙の中心にいて、その周りを太陽や火星などの惑星がクルクル回っていると考えられてきました。しかし、16世紀にその考え方に異を唱えた人がいました。ポーランド出身の天文学者のコペルニクスさんです。

コペルニクスさんは元々はお医者さんでしたが、イタリア留学時代におぼえた天文学にハマりお仕事の傍ら熱心に天体観測をしていたそうです。

コペルニクスさんは毎晩注意深く夜空を見上げていて、いくつかの疑問点をもちました。それは火星と恒星の位置関係です。地球の周りを他の天体が回っているとすれば、火星とその奥に見える恒星の位置に変化はありません。ですがコペルニクスさんは、火星が時々逆行するように動くことを発見しました。奥にみえる恒星と位置が何故かズレるのです。

 

これはなんでだろう?

 

天動説では説明は難しくなりますが、地動説なら説明がつきます。太陽を中心にしたときに、地球が火星より内側にあれば、地球が火星を横並びに追い抜こうとした瞬間は、火星は逆行しているように見て取れます。だからコペルニクスさんは地球も動いているんじゃないか、と考えるようになりました。そのひらめきが現代では「コペルニクス的転回」と言われるようになります。

 

本書では紀元前のピタゴラスの時代から山中教授のips細胞まで、過去様々な科学における”ひらめき”を70個もあつかっています(コペルニクスさんの話も入っています!)。僕たちの生活が色々な人のひらめきによって成り立っていることがよくわかります(#^^#)

 

どのエピソードも面白いのですが個人的には、犬の頻尿から糖尿病と膵臓の関係を発見した話(HIRAMEKI49)や、イギリスの解剖学者ハーヴィさんが死体を使った実験で血液循環論を考えたエピソード(HIRAMEKI59)が興味深かったです!

 

学生時代に科学が苦手だった人も楽しく読める本だと思います!

ぜひ読んでみてください!

 


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