『ドラえもん短歌』(おすすめ本6)

こんにちは!

今日はブログ2本立てです!

まずは日曜日ですので院長松浦のおすすめ本を紹介します!

『ドラえもん短歌』
選・枡野浩一 小学館文庫

 

今回ご紹介するのは短歌集です。
ドラえもんにまつわる短歌が集められています。ただ詠み手はプロの歌人ではありません。一般公募で集められた短歌の中から優秀作をまとめて2005年の9月3日(ドラえもんの誕生日)に発表されました。

 

選者は歌人の枡野浩一さんです。
僕は大学時代に枡野さんの本にハマっていた時期があります。短歌ってどこか古臭いイメージがあったのですが、そのイメージをひっくり返してくれたのが枡野さんの作品でした。情景を鋭く切り取る作品が多く、短歌にはこんな可能性もあったのだと感動したことをおぼえています。

 

短歌は「5・7・5.7.7」の言葉でつづられる詩の一つですが、季語を無理に使う必要もなく表現の自由度が意外に高いのが特徴です。『ドラえもん短歌』ではドラえもんに出てくる秘密道具や登場人物に絡めた作品が紹介されています。

 

明るい歌や笑える歌が沢山ある一方、ちょっと切ない歌も割とあります。
僕のお気に入りの歌をいくつかご紹介します!

 

「 なんとなく どこでもドアに 似てたので このアパートに 住むことにした 」

 

「 自転車で 君を家まで 送ってた どこでもドアが なくてよかった 」

 

「 わたしには 出木杉くんに 見えるのに 父にはのび太に 見えるみたいだ 」

 

「 引き出しを 開けても出ない ドラえもん 余計なものが 詰まりすぎてて 」

 

どの歌も凄く上手いし、ちょっと大人なんですよね!
中には不倫を題材にする歌もあったりするんですが、ドラえもんのキーワードで詠まれていて何とも言えない世界観になっています笑

 

ドラえもんを懐かしいと思える人だったら絶対に楽しめる一冊です!

ちょっぴり大人のドラえもんを味わえますよー!!

 

 

 


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