頸部捻挫は、かなり繊細な施術が必要となります。
何故ならば、皆さんご存知のとおり、頸部周辺には大切な神経や、脳に繋がる血管などが通っているため、無理な施術をすると、症状が悪化するどころか、逆に痺れや脱力などの神経症状が出てしまったり、余計な症状を出してしまうことになってしまうからです。
なので、首を傷めたと思ったら、自分で揉んだり、無理なストレッチをしたり、また痛みがなくなってきたからといって自己完結せず、必ず整骨院や整形外科のような専門院に行くようにしてください。
さて、当院の頸部捻挫の施術法は、まず、「動診法」をして首がどの方向に動かすと痛むのか、逆にどの方向ならば動かせるのかを確認します。
次に、傷めた直後は熱を持って腫れているので、患部を「アイシング」をして、炎症を引かせます。
そして、ツボを使った「頸椎の遠隔治療」を行います。この施術法は、患部を一切触ることなく、ツボを刺激するだけで、首の動きを改善させることができます。
その後、「手関節調整」、「足関節調整」をすると、首の可動域が良くなってきます。
ここまで施術したら一度「再動診」をして、どの動きに痛みが残っているか確認して、まだ痛みが残っている動きがあったら、「一瞬整体のムチウチ操法」を行なって、また動きを確認します。
最後に、キネシオテーピングで、「胸鎖乳突筋テープ」や、「僧帽筋テープ」、「前・中斜角筋テープ」をして、首の動きを整えます。
ここまで見ていただいて分かるとおり、当院では、首を傷めた患者さんに初回から首回りを触ることはほとんどありません。これは、炎症の出ている首をマッサージしたり、頸椎を無理に動かすと、熱や腫れが強くなってしまうということと、先に述べたとおり、首回りは神経や血管が通っているので、腫れが強くなることで、無理に触ると腫れた部分が神経や血管を圧迫して一時的とはいえ、神経症状が出てしまう可能性があるからです。
腫れが引いてきたら、「マニピュレーション」や、「カイロプラクティックケア」をして、首の動きを完全に戻していきます。